編集長の佐藤(http://cocky.exblog.jp/)です。
いささか旧聞に属する話になりますが、これまで「原則として1組織につき1個しか取得できない」とされてきたco.jpドメインが、今年2月から条件付きですが複数保有できるようになっていたようです。
「属性型(組織種別型)・地域型JPドメイン名登録等に関する規則」の改訂について(改訂主旨)(更新)
http://jprs.jp/whatsnew/notice/2014/20140217-rule.html
弊社もこれまで社名変更(SBIナビ→ナビプラス)、合併(コトハコ)などを経験してきましたので、その際にco.jpドメインの変更やら何やらがあったわけですが、従来の規則ではその場合「旧ドメインは原則として6ヶ月以内に廃止しなければいけない」というルールがあったので(第9条2項(2))、サービス提供ドメインの変更でいろいろ苦労したり、co.jpドメイン維持のために他の(co.jpドメインを持っていない)関連会社にドメインを譲渡するといった小細工を施したりと、いろいろ苦労させられてきました。
それが今後は「組織名変更」「合併」「事業譲渡」の場合という条件付きとはいえ複数保有が正式に認められるわけで、地味に助かるエンジニアは多いんじゃないでしょうか。
ただこれ悪用しようと思うと、例えば「ダミーの合同会社を大量に設立→各社が1個ずつco.jpを取得→合併して1つの会社に」ってやると、大量のco.jpドメインを持った会社が作れてしまうと思うんですよねぇ。そのへんのサイバースクワッティング対策も今後問題になりそうな気がします。